クラウドで繋いで世の中を便利にするという理念を掲げ、ユーザーファーストな視点で宿泊施設・婚礼施設向けチャネルマネジメント事業、ウェブコミュニケーション事業を手掛ける株式会社かんざし(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼 CEO:林垣 恵太、以下「当社」)と東京⼤学⿃海研究室(東京⼤学⼤学院⼯学系研究科システム創成学専攻、教授:⿃海不⼆夫、専⾨は計算社会科学)の共同研究チーム(以下「当社ら」)は研究を経て、宿泊者より寄せられるレビュー⽂(以下「くちこみ」)を1秒で要素分析できる⼈⼯知能「薇―ぜんまい(以下「ぜんまい」)」を誕⽣させた。
また本⽇より、当モデルを⽤いたデモサイト(https://www.xenmai.jp/)を⼀般公開する。
【デモサイト】
https://www.xenmai.jp/
【研究の背景と成果の概要】
宿泊先を決めるために宿泊予約サイトを利⽤する⼈は年々増加傾向にあり、その利⽤を後押ししている要素の1つが「くちこみ」である。情報化が進んだことと、スマホのような情報デバイスの個⼈所有率の増加により、商品やサービスを購⼊する前に吟味する⾏為が消費購買⾏動に⽋かせなくなった背景もあり「くちこみ」の重要性は加速する⼀途である。さらに、サービス提供する側の宿泊施設(旅館やホテルなど)においてもそれは⾃⾝の設備や接遇、顧客体験を知る⽅法でもあり、反省や改善に活かしたり、より的確な経営判断の材料にするといった活⽤⽅法が広がっている。
今回、当社らは特に宿泊施設での活⽤事例に着⽬し、くちこみから宿泊旅⾏業界における重点要素の抽出と分析⼿法の研究を⾏った。そして、⼈⼯知能として誕⽣したのが「ぜんまい」である。ぜんまいは⽇本語特有の曖昧な表現、複雑な⽂章から1秒で業界の代表的な重点要素とされる「⾵呂」「部屋」「⾷事」「設備」「⽴地」「接遇」の6つについてそれぞれが⽂中に登場する回数とその箇所を抜粋する能⼒を有する。この宿泊旅⾏業界に超特化した⽇本語分析の⼈⼯知能は国内初となる。
【業界に向けた今後の展望】
当社はぜんまいに感情分析や単語抽出などの他の⼈⼯知能や技術をかけ合わせて、⽂章読解の⼿助け、指標化などを簡単に⾏えるサービスの構築とその実⽤化を⽬指す。最初の⽬標は、現場業務負担の軽減、効率化であり、先の⽬標は宿泊旅⾏業界のDX化である。
なお、これまでもくちこみを読解して広く活⽤はなされてきたが、それを現場にて担当者が安定して読解に充てられる時間を確保し続けることは簡単ではなくなって来た(※参考1)と⾔える。コロナ禍を経て、さらに忙殺される傾向が強く予想される。現場にはそうした苦しい背景がある点からも、当社はぜんまいの実⽤化は急務だと考えている。
※参考1:
コロナ禍前に発表されていた厚⽣労働省『毎⽉勤労統計調査 令和元年分結果確報』と総務省『平成29年就業構造基本調査』によると、他産業に⽐べて働き⼿の負担増加と⾼齢化が顕著に⾒て取れる。さらに厚⽣労働省『令和元年雇⽤動向調査』によると、⼊職率も離職率も全産業中トップ(⼊職率36・3%、離職率33・6%)と、定着率も断トツに低いことがわかる。
【⼈⼯知能「薇―ぜんまい」とは?】
1秒で宿泊旅⾏業界の代表的な重点要素とされる「⾵呂」「部屋」「⾷事」「設備」「⽴地」「接遇」の6つについてそれぞれが⽂中に登場する回数とその箇所を抜粋する能⼒を有する⼈⼯知能である。
【⼈⼯知能「薇―ぜんまい」の能⼒についての検証 】
当社内より20代〜50代の男⼥社員(デザイナー、プログラマー、営業、総務、財務、経営企画)から無作為に9名ピックアップし、それぞれに同じ⽂章を読解してもらい、匿名の状態で相互評価し合う形式で検証を⾏った。
<検証⼿順と結果>
1)「9名の⼈間」+「1名の⼈⼯知能(ぜんまい)」の合計10名で、同じ⽂章をそれぞれが読解し重点要素と思う⽂脈にマークを着ける。
2)それを匿名の状態でシャフルして並べる。
3)「最も⼈間らしく、⾃然な読解」と思われるものに相互投票する。
この実験を合計3回繰り返した。
結果は⼈間の2勝、ぜんまいの1勝となった。
さらに今度は反対検証を実施してみた。
<反対検証⼿順と結果>
4)「最も⼈間らしくなく、不⾃然な読解」と思われるものに相互投票する。
⼈間が3回とも最多得票となった。⼈間による読解であっても「不⾃然だ」として票を集めたのだ。
結果は⼈間の3敗である。
<検証の総論>
匿名で実施した合計6回の勝負において、ぜんまいの4勝2敗となった。勝敗は確率の要素もあるので参考程度に捉えつつも、少なくとも今回の検証においてぜんまいは「優れた読解能⼒を持つ⼈間にはまだ敵わないこともあるが、⼈間に遜⾊ない読解能⼒を有する」ことが確認された。特にその読解に要する時間は⼈間よりも圧倒的に早い(今回の検証ではいずれも1秒以下だった)ことから、当社は「ぜんまいは⼈間を補助し、業務負担を軽減させる効果が充分に期待できる」と結論づけた。
以上の検証と併せて、被験者9名には各35問ずつの読解を⾏ってもらい、同じ問題をぜんまいにも読解させた。それらの結果を1対1にまとめ、被験者達にフィードバックしそれぞれ感想を尋ねた。⾃分⾃⾝とぜんまいとの単純⽐較となるため主観的であるが、以下の通り半数以上が即戦⼒になり得ると評価した。
【デモサイトを公開する理由は?】
宿泊旅⾏業界は属⼈的な要素が依然多く、先⼈達の経験値に頼る事が多い業界のひとつと⾔える。しかし、その⼀⽅では市場規模が拡⼤傾向(コロナ禍により⼀時的に停滞、減退はあるものの本質的には拡⼤傾向)である。つまり、市場規模に⽐べてDX化が遅れている業界の1つだと⾔える。かと⾔って、DX化を拒んでいる訳でもない。遅れているだけだ。
業界特化の研究と開発をしている当社の取り組みにより始まりつつあるパラダイムシフトをより多くの⽅に体験し、理解してもらい、宿泊旅⾏業界のDXをより早く進められればと願い、デモサイト(https://www.xenmai.jp/)を⼀般公開する。
○デモサイトの注意点
【株式会社かんざし】
本社所在地:東京都千代⽥区神⽥神保町3-2-6 丸元ビル3F
会社設⽴:2016年8⽉31⽇
代表取締役社⻑ 兼 CEO:林垣 恵太
URL:https://www.kanxashi.co.jp/
【本リリースに関するお問合せ先】
株式会社かんざし担当:⻄村、今井、⼩⼭、案浦(アンノウラ)
Eメール:press@kanxashi.co.jp
電話:03-6261-7447(平⽇10:00〜18:00)
【株式会社かんざし 事業別サービスサイト】
■チャネルマネジメント事業
<宿泊業界における業務効率化ツール>
かんざしクラウド : https://www.kanxashi.com/
くちこみクラウド : https://www.cuticomi.com/
ぜにがたクラウド : https://www.xenigata.com/
クラウド転送シャシーン: https://www.shaseen.com/
<婚礼業界における業務効率化ツール>
かんざしWEDDING: https://www.kanxashi-wedding.com/
■ウェブコミュニケーション事業
<クラウド型Web商談ツール>
総務省後援ASPICアワード2021 基幹系SaaS部⾨ 会⻑賞受賞サービス
クラウド商談どこでもSHOWBY: https://www.showby.cloud/detail/