新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、新型コロナウィルスの感染状況や供給制約に左右され、感染状況による振れ幅は伴いつつも、これまで購買行動を控えていた消費者の需要が、徐々に顕在化していくことで、国内需要を押し上げて、徐々に回復が期待できる状況になってまいりました。
旅行・宿泊業界においては、全国旅行支援を始めとした官民を挙げての各種施策によるペントアップ需要が見込まれることから、宿泊施設にとってみると、人材の確保や業務効率化はより一層注力していくべき課題であるといえます。そのような状況下において、予約サイトの管理を省力化できるシステムの導入は、宿泊施設にとっては新型コロナウィルス感染拡大以前から、従業員の人材不足に対応する解決策として、必要不可欠のものであると考えています。
そうした課題を解決するための当社の取り組みの一環として、昨年は宿泊者より寄せられるレビュー⽂を要素分析できる⼈⼯知能「薇―ぜんまい」を発表しました。(※1)
さらに2022年6月に「ばんそうクラウド」サービスを新たに開始することで、人的リソースが限られた、あるいはITツールを使いこなせないような宿泊施設も当社サービスを導入することができ、より一層の業務効率化を図ることで他業務への注力を促進することができる環境を提供できるようになりました。
その中で、集大成として「ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2022」にてプラン一括管理ツールのかんざしクラウドが「準グランプリ」(※2)を授かったことは大変名誉なことであり、ひとえにお客様の課題解決に有益となりうる価値を創出し続けてきたことによるものであると認識しています。
今後の宿泊施設の売上回復及び業務効率化の一助となるため、顧客から求められるサービスの追求と、追加機能の開発などを行うことで、さらなる普及に努めてまいります。
本年は、昨年に引き続きサプライチェーンの混乱による原材料費の高騰や、海外景気減速の影響を受ける一方で、これまで抑制されていた消費者の消費行動や、渡航規制の緩和や円安の追い風によるインバウンド消費も回復していくことが予想されます。
それにともない従前より業務変革が進みにくかった業界や業務においても、ビジネス環境への変化への対応として、DX、デジタル化の推進がより一層進んでいくことになると考えています。
当社は、企業理念にある「ON THE CLOUD」を体現し、クラウドを通じて世の中を便利にすることで、新たな時代に求められる価値を提供できるように弛まぬ努力を続けてまいります。
皆様におかれましては、本年も変わらぬご支援とご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
2023年1月6日
代表取締役社長 兼 CEO 林垣 恵太
※1 宿泊レビューを1秒で要素分析する⼈⼯知能(ぜんまい)について
https://www.kanxashi.co.jp/news/1125/
※2 総務省後援「ASPIC IoT・AI・クラウドアワード 2022」にて「準グランプリ」を受賞
https://www.kanxashi.co.jp/news/1206/